すえドンさん情報で知って購入しました。
ムー8月号 No.357 です。
総力特集 真相解明!!
凄いタイトルですね。
阿波説支持者ならずとも、古代史に興味を持つものの関心を引き付ける文言が並びます。
総力特集と銘打つだけあって、24ページにも及ぶ内容となっています。
が、この程度の文章量で書ききれるほど、阿波説は底の浅いものではありませんし、阿波古事記研究会の説としても、そのダイジェスト版のようなものです。
ムーは、私のブログの写真を無断で使い、その後も一言の挨拶もない戯けた雑誌ですが、阿波説を世に紹介する媒体としては今のところかなり大きい存在だと言えます。
しかしこのタイトルで、誰もが一番惹かれるのは「四国古事記」という文字でしょう。
本文を読んでいっても同じです。
~「四国古事記」を“発見”した人物に会うためである。
今回の特集は、上に書いたように「阿波古事記研究会」の説の紹介です。
内容は買って読むべし。
「阿波説」「阿波倭説」と呼ばれるものにも、複数の団体、個人の説があり、その内容には一致する部分とそうでない部分があります。
「阿波説」「阿波倭説」と呼ばれるものにも、複数の団体、個人の説があり、その内容には一致する部分とそうでない部分があります。
また、阿波古事記研究会や、邪馬台国四国山上説を提唱する大杉博氏は、「神話の舞台は阿波で、神武天皇が阿波から畿内に東征した」という説で、『道は阿波より始まる』の著者、岩利大閑氏や、阿波国古代研究所代表の笹田孝至氏、『記・紀の説話は阿波に実在した』の著者、高木隆弘氏などは、「7世紀末の天武・持統朝まで」も阿波国内の物語であるとしています。
神話の舞台が四国、と聞くだけで?という大半の方には「何を馬鹿な」と思われるでしょうが、これが調べるほどに説得力があり、私もそう思っています。
先人や今も多くの方々が、長年阿波説を研究され、その内容を発表されています。
私は心から敬意を持って勉強させていただいていますが、誰かが公表した研究成果を見て、それをそのまま鵜呑みにするのはまだ早い、まだ解明していないことが多々あるのが阿波説だと考えており、素人であっても、むしろ先入観なく古事記等を読めば、新しい発見があるのではないかと思っています。
たとえば、仁徳天皇の物語では、自分なりの地名の比定をしてみましたが、サザナミ、オダテヤマ、カワラ、ミシマ、ハシダテのクラハシヤマとその山を越えた先のウダ、などなど、どこにも書いていないことを自分で考えてみる作業は楽しいものです。
今回の特集を見ても、阿波の地名、神社と御祭神、古墳、忌部氏などに興味をもたれる人がいるかもしれません。
それでは、と自分で調べ始めると深みにはまります。
この特集の何百倍もの広がりを持って、これまでの常識に迫ってくるからです。