空と風

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日本神話の神々(本)

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神山町上一宮大粟神社に参ったら、お守りやお札と並んで、なんと「阿波古事記研究会」のグッズなども売られていました。
DVDにも惹かれましたが、この本を購入しました。
一冊しかなく、雨でも吹き込んだのか?表紙がぐにゃぐにゃになっていてシミまで付いていましたが、賽銭を兼ねて購入させていただきました。(笑)
宮司さんが販売品とは別の?神社のお札を下さいました。

宮司さんは「この大西さんという人は、ご自身で“絵”も書かれるんですよ」ということを繰り返しおっしゃっていました。
表紙の絵などもそうでしょうか?

私の知りたい情報が満載でしたので満足度が高いです。
私がまだノーチェックだった徳島の神社で、行ってみたいと思わせる場所がたくさん紹介されているからです。

内容は、古事記に登場する神々を登場順にどのような神様か紹介するというものですが、同時にそれらの神々が祭られている徳島の神社が載せられています。
時間がないためペースが大変遅いものの、私の趣味の域に入りつつある神社めぐりの参考書にしたいと思います。

このブログでも少しずつ書いていますが、徳島と古事記のつながりはとても深いものがありそうです。
この本の「はじめに」から、面白い一節を紹介します。


~ 私は、平成18年に『阿波の古社めぐり』という本を自費出版しました。
この本は徳島に残る延喜式内社を論社も含めて全て写真撮影し、写真と説明で構成した本です。
延喜式内社(927年)は現在最も歴史が古いことがはっきりしている神社ですが、その執筆中に、徳島は古事記神話の神名がつく延喜式内社の数が他の県に比べると圧倒的に多いことがわかりました。

例えば、徳島県式内社50社のうち19社に古事記神話の神名がついているのに対して、奈良県は286社のうち3社、島根県の出雲は187社のうち0社です。

式内社以外でも、徳島県の神社の祭神はほとんどが古事記神話の神です。
この事実から、古事記神話は徳島のことだという考えが強くなり・・・・・ ~


邪馬台国四国山上説」の大杉博氏は、最初徳島の古代に書物を通じて興味を持ち、自分で調査研究を重なるほどに仮説を裏付けるような事実に突き当り、仮説が確信に変わっていったことを書いていますが、この神社のハナシなどもまさにその一例で、研究者ならずとも私たちのような一般人でさえ驚きと興奮につつまれるものです。

現在すでに参拝したもののブログに書いていない神社も数社ありますが、今後も神社を訪れて少しずつアップしたいと思います。