日ユ同祖論の入門書に最適な本です。
書店で見つけて、ぱらぱらっとめくると、内容的には日ユ同祖論の定番ともいえる事柄を“広く浅く”紹介している、という感じでした。
書店で見つけて、ぱらぱらっとめくると、内容的には日ユ同祖論の定番ともいえる事柄を“広く浅く”紹介している、という感じでした。
この手の話に興味を持ちかけた人には、面白く読めると思います。
一般的な日ユ同祖論の本と若干違うのは、個人的な経験がところどころに語られているところです。
著者はもともとは、単に「比較文化」の勉強をしていただけでしたが、イスラエルに滞在中に複数のイスラエル人から「失われた十部族」の話や日ユ同祖論にかかわる話を聞かされ、興味を持つに至ったようです。
一般的な日ユ同祖論の本と若干違うのは、個人的な経験がところどころに語られているところです。
著者はもともとは、単に「比較文化」の勉強をしていただけでしたが、イスラエルに滞在中に複数のイスラエル人から「失われた十部族」の話や日ユ同祖論にかかわる話を聞かされ、興味を持つに至ったようです。
~そんな興味深い授業の中で、日本人である私を見つけた教授は突然私に向って、
「日本には昔、トラはいましたか?」
と聞かれた。 突然に質問にどぎまぎしながらも私は、
「いいえ。いません」
と答えた。 すると先生は、
「日本には昔、トラはいましたか?」
と聞かれた。 突然に質問にどぎまぎしながらも私は、
「いいえ。いません」
と答えた。 すると先生は、
「それでは日本には、どうして『トラの巻』があるのでしょうか?」
「トラの巻というのは、困ったり分からなくなったりするときに開く大切な巻物を意味しますね。免許皆伝といった意味もあります」
「でも日本にトラはいません。ということはこれは虎ではありません」
「おそらくこれはイスラエルの『トラー(モーセ五書)』のことに違いありません」
「トラーは巻物です。私たちユダヤ人はどんな時にもトラーを通して神様の意志を知ります。つまり『トラーの巻物』は知恵と霊感の源なのです」
「それが日本にも伝わってトラの巻になったのでしょう。ユダヤ人の中でも『トラー』と言わず『トラ』という人もいますから、『トラーの巻物』は『トラの巻』なのです」
「トラの巻というのは、困ったり分からなくなったりするときに開く大切な巻物を意味しますね。免許皆伝といった意味もあります」
「でも日本にトラはいません。ということはこれは虎ではありません」
「おそらくこれはイスラエルの『トラー(モーセ五書)』のことに違いありません」
「トラーは巻物です。私たちユダヤ人はどんな時にもトラーを通して神様の意志を知ります。つまり『トラーの巻物』は知恵と霊感の源なのです」
「それが日本にも伝わってトラの巻になったのでしょう。ユダヤ人の中でも『トラー』と言わず『トラ』という人もいますから、『トラーの巻物』は『トラの巻』なのです」
このシロニー教授の一言が、比較文化を研究していた私を、今までと全く違った研究方向へと導いたのだ。~
こういった個人的な経験談が読み物としての面白さに繋がっています。
もう一点、画期的なのが、徳島の話にかなりのページを採っている点です。
これまでもこういった本に徳島が登場することはありましたが、そのほとんどは「剱山と失われたアーク」のことでした。
この本は、プロローグから第十章までで構成されていますが、そのうちの第六章(ソロモンの秘宝は徳島にある!?)で、まるまる徳島の話に触れています。
このなかでは、忌部氏の話や建国発祥の地であるという説の簡単な紹介もされています。
このようなことは今までほとんどなかったことです。
剱山周辺に約200基の古墳、という記述は気延山の誤認ではないかと思いますが、そんなことはご愛敬です。
もう一点、画期的なのが、徳島の話にかなりのページを採っている点です。
これまでもこういった本に徳島が登場することはありましたが、そのほとんどは「剱山と失われたアーク」のことでした。
この本は、プロローグから第十章までで構成されていますが、そのうちの第六章(ソロモンの秘宝は徳島にある!?)で、まるまる徳島の話に触れています。
このなかでは、忌部氏の話や建国発祥の地であるという説の簡単な紹介もされています。
このようなことは今までほとんどなかったことです。
剱山周辺に約200基の古墳、という記述は気延山の誤認ではないかと思いますが、そんなことはご愛敬です。