ただ、食い意地だけでカキオコを食べに訪れた備前市でした。
車を走らせていると、助手席の嫁が「あれでインベって読むんだね~」と言うのです。
案内標識には「伊部」の文字とローマ字が。
全く何も知りませんでした。
2回目に日生町へ行く時には、インベならインベ神社があるんじゃないか?と思い、地図を確認すると、やはりありました。
御祭神は少彦名命 「古くより伊部の総鎮守」とある 隣の山は「医王山」だ
少彦名命に関しては、今ひとつの仮説を持っています。
途中にある忌部稲荷
何も知りませんでした。
有名な備前焼のルーツは、忌部の須恵器にあったのです。
天日鷲命と少彦名命が同神であるという説があるようですが、天日鷲命がオオクニヌシなのだと気づけば、その義兄弟(『古事記』では、大国主と少彦名は神皇産霊神から義兄弟になるよう命を受け、斎部氏系図では、天日鷲と天太玉は義兄弟)で共に天の下の国づくりを行った人物すなわち、天太玉命こそが少彦名命だと理解できるでしょう。
常陸国の神社の御祭神を見れば分かるでしょう。
ここは、このブログに以前書いた、「三島溝咋耳命」(みしまみぞくいみみのみこと) 、別名「陶都耳命」 (すえつみみのみこと)の居住地であり、そのまた別名が「賀茂建角身命」であり、一番有名な別名は「大国主命」。
そして隠されてきたその正体は「天日鷲命」です。
初めて読む人には何がなんだかさっぱり分からないでしょう。
昨年少し書いたように、大和の「鴨」系神社では、事代主命が、鴨氏・葛城氏等によって祖神として祀られています。
古事記を見るならば、カモの名の初見である「迦毛大御神」(かものおおみかみ)と称された、異母兄の阿遅志貴高日子根神を祀るのが筋でしょう。
他にもたとえば、大鳥氏や鳥取氏の祖にも当たります。
この鳥の一族の太祖を、私はずっと以前、「この天日鷲命という神は、ここに書いている以上の凄い人物かもしれない」と、ただ直感でそう書いたことがありますが、実は自分のその感をもはるかに超える存在でした。
なぜそのようなことが言えるのか、これから書いていきましょう。
「なんとかなるって!」に励まされつつ・・・
「なんとかなる」、かなぁ・・・。
(続く)