空と風

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自己中じじいたちとの入院生活

入院患者は、お年寄りが多いこともあって、みんな口を開けば「退屈やな~」です。
私は退屈は「一切」しませんでしたね。
読書もいっぱいできたし。普段の生活では読書もままならないですから、生活を変えないとどんどん阿呆になりますね。

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それよりも同室になった「自己中」で「常識の無い」じじいたちには辟易させられました。
何日も耐えた末に、“やんわりと”文句言わせてもらいましたけど。
突き詰めれば性格の問題ですから、もう棺桶に片足突っ込んだような爺さんの性格を、今さら他人の注意で変えることはできません。
4人部屋に入ったんですが、入院した時、先客として?3人のお年寄りがいました。
この3人がすごく“まとも”で、(入院生活とはこんな感じだ)と、漠然と感じていましたが、
今考えると、それはとんでもなく単にラッキーな状態だったのでした。

後から入れ替わり入ってくる人間、入ってくる人間、みんな一癖も二癖もある人ばかりで、
人間観察としては愉快でもあり、不愉快でもあり。

しかし「似た物夫婦」とはよく言いますけど、家族親族、友人知人、そろいもそろって全員「常識の無い阿呆揃い」というのは、いったいどういう環境が揃うとああなるんでしょうねえ?

たとえば、深夜(というか一晩中ずっと)、同室の者が寝ていてもお構いなくがんがん大きな物音を立てる。
朝の5時になったら大音量でテレビをつける。
昼間も部屋中に響く大音量でテレビをつける(耳が悪かったらイヤホン持って来い!)。
家族もそれを知ってるくせに、毎回「退屈しないように、もっとテレビ見なよ」とか言う。
普通なら音量を注意するとかイヤホンを準備してやるとかするだろう。
第一、見舞いに来るその家族、親族、知人連中自体がみな部屋中に響くような大声で喋る。

見舞いの連中に部屋で挨拶しても、揃いも揃ってみな顔を向けるだけで無視しやがる。
(見舞いに来ていた私の嫁もそうされたと怒っていた)
じじいと見舞い客全員で、大声で先生や看護婦の悪口や噂話をして盛り上がっている。
(死にそうな状態で入院してきて、下の世話から何から横で見ていて感心するくらい献身的にしてもらっていながら、開いた口が塞がらねえ)
病院内敷地は全面喫煙禁止だが、外階段で煙草を吸い、吸殻を踊り場にいっぱい捨てる。
洋式トイレの使い方を知らず、部屋のトイレの便座を汚すので汚くて使えず、スイッチの場所や使い方を教えてやっても数日経ったらまた汚しだす。
トイレは(部屋の中にある)いつもドアを開けっ放しで使う。出てきても閉めない。
共用の洗面台に、汚れのこびりついた小汚い私物(入れ歯関係?)を置きっぱなしにする。
家から持ち込んだ毛布や服の臭いが強烈で、夜、窓を閉めて寝ると朝方、悪臭で真剣に吐き気を催す・・・
書けばきりが無い。

この男は、ぼけ老人でもなければ、特別耳が遠いわけでありません。
他の入院患者やその見舞い客は、みんな話し声にもテレビの音量にも気を使ってるというのに、この集団だけは誰一人としておかまいなしだ。
一晩中物音を立てられて眠れず、やっとうとうとし始めた早朝5時にテレビで叩き起こされ、
そうやって睡眠不足が3日ほど続いた後の朝、ついに私の堪忍袋の緒が切れました。

「○○さん、うるさいわ。いいかげんにしなよ。あんたのせいで、こっちはもう何晩も眠れとらんのじゃ。」
「個室ちゃうんやけんな、ちったぁ周りの人間に気ぃ使えよ。言われんでもそんなの当たり前やろが。」

しかも、こんな注意をしたのは、実は2人目です。
起床時間は一応7時で、実際にはほとんどのお年よりは6時半には起き出すし、看護婦(看護士という呼び方はピンとこないです)が7時前から巡回して来ますけど、自己中じじいたちは5時に行動を開始します。
人が寝ていても、もうお構いなしで、カーテンをガーっと開け、ばたばた足音を立てて歩き回り、大きな物音を立てて顔を洗ったり、水道の音があまりにうるさいので見に行ったら、全開で水を出しっぱなしのままトイレに入ったのか部屋を出て行ったのか、姿が見えなかったり。
もうやりたい放題です。
「自分の起きた時間=朝」で、「朝=行動開始」で、他人は寝ていても一切関係ないのです。
別に、夜中中起きていようと、朝何時に起きようと、周りに迷惑さえかけなければ好きなようにすればいいですよ。

正直、(早くくたばれ)と、何度真剣に思ったか知れません。
親よりも歳上のような爺さんに向かって、私だってこんなこと言いたくないんですよ。
言わせるなよ、自己中ども。歳だけくってりゃいいってもんじゃないんだぞ。