空と風

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3000円で買える幸せ Creative Inspire T10

 
 
Owltechの WOODY LAND 木の音 22 は、とてもいいPCスピーカーなのですが、前回書いたように、ちゃぶ台仕様としては大きすぎます。
そこで、こいつは寝室のテレビ用として使うことにしました。
 
我が家は、今に東芝REGZA 47Z2000、寝室に日立のWooo L37-XR01を使っています。
ともに3~4年前の液晶です。
Z2000に関しては、まだ倍速表示もなかった(どのメーカーも)製品ですが、素晴らしく画質がいいです。
しかし、ともに音に関しては満足できるレベルではないといえます。
音がいいといわれる薄型テレビもありますが、おそらく「薄型テレビにしては」という前提つきだと思います。
以前使っていて、実家にあげたSONYのブラウン管テレビの音は素晴らしかったです。
いつも自分の家のテレビを使っていると、その音に慣れてなんとも思わなくなりますが、実家へ行ってテレビを見るたび「何だ?この音の違いは」と驚くほどです。
 
 
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この横の出っ張りが全部スピーカー
 
SONYのブラウン管テレビは、他社製と比べて常に一回り大きかったのですが、それは画面の左右にでっかいスピーカーが付いていたからです。
幅も十分、奥行きも十分で、低音の響く、人の声も輪郭がはっきりとした音を出すスピーカーでした。
薄型テレビでは、まともなスピーカをつけるスペースがないことが問題です。
少し前、パイオニアが、車用として、奥行きを必要としない平面スピーカーを開発しましたが、そういう新しい技術がテレビにも使われるようになるのではないでしょうか。

OWL-SPWL22をテレビにつないだ印象は、ずいぶん音が豊かになりましたが、人の話し声は普通かな、という感じです。
ただ、いったん音楽がかかると「おお」という感じでいい音が響きます。
安価なテレビ用スピーカーとしては十分ではないでしょうか。
ただ、電源を入れっぱなしにしておくと、テレビを消しているときにも、時々部屋中に響く「ボンッ」という音がします。
 
 
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ということで、Creative Inspire(クリエイティブ インスパイア) T10 (型番 IN-T10)です。
 
3300円~4800円くらいで売られています。
メーカーのクリエイティブストアでは、3,980円で売られているのに、それより高い店があるというのは解せないな?と思ったのですが、発売当初は10,000円したそうです。
 
今日(6月17日)現在、 価格.comを見ると、PCスピーカー部門、売れ筋ランキング1位、注目ランキング1位、満足度ランキング11位、となっています。
採点者の人数にもよるので、こういうランキングは、あくまで目安に、レビューや口コミで長所短所を勉強します。
 
御覧の通り、デザインとサイズは完璧です。
コンパクトですが奥行きはしっかり取られています。
ズシッとした重さもあります。
私のPCともルックスはベストマッチです。
 
 
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さて肝心の音ですが、 コレ(・∀・)イイ!! です。
 
CDで視聴しますが、よく音が出ています。
ルックスから、ちょっとデジタルっぽい薄っぺらな音じゃないかと心配していたんですが、全くそんなことはありません。
TONEのつまみだけで音質調整するようになっていますが、TREBLE、BASSが別になっているともっとよかったですね。
つまみや電源スイッチが前面にあるのはとても使いやすいです。
電源を入れると緑のランプが点灯しますが、これがほわ~んとした光で、スイッチを切っても徐々に消えていき高級感があります。
明るすぎて目障りな製品も多いのです。

他人さまの評価を見ていると、低音がよく出ているという人と、全く駄目という人がいます。
それぞれの音の好み、聴くジャンル、音源にもよるし、自分が使う音量にもよるでしょう。
私はあまり音量を上げて聴かないので、その場合だと全く低音不足です。
それで、PC側で調整します。
Realtek HD オーディオマネージャ を起動します。
 
 
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MAXX Audioは使えません。ヘッドホン出力端子につないでいるからでしょうか?
サウンドエフェクト」タブを開き、イコライザを試します。
 
 
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「環境」は必ずOFで。
「イコライザ」を試しますが、低音が全く出なかったり逆にこもったりします。
こういう音が、このスピーカーの実力だと勘違いしかねない音です。
この中では「強力」だけがおススメです。
低音がぼんぼん出ます。音の作られた感はありますが、まあ、すぐに聞き慣れます。
一般的なオーディオ製品の「ラウドネス」スイッチをONにするようなものだと思ってください。
低い音量で聞くときはこの設定で、TONEのつまみを真ん中よりやや高音よりにして聴いています。

ラウドネスについて、感覚的には分かっていましたが、検索して理論的に初めて理解できました。
 
>音のバランスは音量で変わってしまう為です。
>簡単にいえば、大音量の時は高音と低音がよく聞こえ、音楽自体にダイナミクス感がつきます。
>反対に、音を小さくした場合、高音と低音が聞こえづらくなり、音楽自体が物足りなく感じます。
>音楽をミキシングする際、普通は初め大きなスピーカでバランスをとり、その後、スモールスピーカー
>最後はラジカセで聴きます。
>CDは大半、大音量で出して気持ちよく聞こえるようにミックスされます。
>ですが、家庭用で聞いた場合。ミックスした最良のバランスより小さな音で聴きます。
>そうなると、低音と高音の聞こえが悪くなり、音楽全体にも迫力が欠けます。
 
 
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オスカー・ピーターソンの「マイ・フーリッシュ・ハート」を聴きます。
 
何という生々しい音。
音の輪郭は、OWL-SPWL22よりもくっきりしていて、よりモニタースピーカーのそれに近いです。
「いい音」の定義は人によって違うのですが、音の色ではなく、一つ一つの音をくっきり再現するのがいいという人なら、この価格でこの音にケチをつけてはいけません。
 
2曲目の「 ロブ・ロイ 」がいいです。
曲がいいというのではなく、このスピーカーの良さが実感できます。
ピアノとベースの音のリアルなこと。
もうすっかり満足なので、PCスピーカー探しはこれにて終了。
 
 
 
Oscar Peterson -Fly Me to the Moon この動画も音いいですよ