空と風

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調子に乗ってる所さん

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「NEKO」8月号に、所ジョージスペシャルインタビューという記事があった。

所さんは今までは、特に好きでもないが嫌いでもないという感じの芸能人だった。
彼は世間ではたいへん人気があり、理想の上司だとか理想の父親だとかいうアンケートでは、常に上位にいたと記憶している。

彼の人気の理由は、テレビで見るほんわかした雰囲気のほか、気取らないファッション、ライフスタイルなどにあるようで、そのテの雑誌などに登場することが多い。

彼のほかにも、若手芸人のころは何一つ面白くなかったのに、芸能界を生き抜き、地位を確立している芸能人は何人もいる。でも彼らはお笑いのネタはさっぱりでも、司会をやらせたらうまいとか、トーク番組では面白いとか、何かしらの長所をうまく活かしているようにみえる。

所さんのネタやトークで、何か面白くて笑ったとか、いいこと言うなあと感心した、とかいうような記憶が私には無い。
彼は雰囲気芸人だと思う。(それはそれで素晴らしい)

でも、最近偶然ラジオで彼の番組を聴き、ちょっと驚いた。
テレビでは短いフレーズの言葉でしか話さないが、ラジオでは早口でず~っと喋りっぱなしなのだった。
全くイメージが違うが、どうやらこちらが本当の姿のようだ。
しかも、喋りが「毒舌」もどきだ。
かなり自分の「ものの見方」に自信があるようで、常に断言口調だ。

「毒舌」というのは、その内容が本質を捉えているときは、痛快でとても魅力的なものだが、一面的な物の見方でそれをやられると反感が強まるだけだ。
また、たとえば「ビートたけし」のように一言でずばっと言うのではなく、同じことを何度も何度も繰り返す。
口調も「たけし節」なのだが、彼にはいろんな意味で無理がある。

「NEKO]の記事でも、その「所節」が全開だった。
自分の考え方、自分の猫の飼い方を披露するのはいいけれども、自分以外の飼い主の態度を批判するような喋りは控えたほうがいいだろう。


一番ムカついたのは
~それから、よく犬や猫がいると癒されるとかって言うけど、それを聞くと「どれだけ傷んでるんだ、お前は」って思うよ。(笑)そんなに傷んでねえだろって。~
という部分だった。

「そんなに傷んでねえだろって」って、お前に他人の何がわかるって言うんだよ?
世の中、お前のように適当なことを喋ってれば大金がもらえる、家族にも恵まれているというような、お気楽な人生を生きている人間ばかりじゃないんだよ。
むしろ世の中の人々は傷みまくっている、と言いたいくらいだ。
毎年3万人以上の人間が自殺し、その何倍もの人々が精神や神経を病み、その何倍もの人々がその一歩手前で歯を食い縛って生きているこの国で、何を能天気なこと言ってやがる。
こういう調子に乗って周りが見えなくなっているタイプの人間が、私は一番嫌いである。

そのなかで犬や猫が好きで飼っている人は、どれだけ彼らに癒されているか計り知れない。
犬や猫がペットではなく、本当に家族の一員、心の支えとなっている飼い主たちの気持ちなどは、かけらも理解できない人間のようだね。
自分もいつか何事か痛い目にあったら、みんなの気持ちが分かるようになるだろうよ。