空と風

旧(Yahoo!ブログ)移設版

くろの死

イメージ 1

雨の日の夜、山道のブラインドコーナーを曲がった先の道路の真ん中に、この子はいました。
何か動物がいる!と、とっさに急ハンドルでよけ反対車線に出て車を止めました。
そっとバックしてライトに照らすと、黒い子猫でした。

その状態でも動こうとしません。
腹が減って力尽きたか?
車に入れ、雑巾で濡れた体を拭くと、ゴロゴロとのどを鳴らし、ちぎったパンを与えると
「みゃんみゃんみゃん」と声を上げてむさぼる様に食べました。

「俺じゃなかったら轢かれていたぞ。」と、うちに連れて帰ったのに、わずか1ヶ月で・・・。

イメージ 2

イメージ 3


遊び盛りの子猫なので、家の周りを飛んだり跳ねたり、それはそれはかわいかったです。
近所の猫好きの方たちもかわいがってくれました。
名前をつける前、適当に「くろ~!」と呼ぶと見えないところからでも全力疾走で走ってきました。
もうその名を覚えてしまったみたいなので「九郎」と書いて「クロ」と呼ぶことにしました。
うちの「外ねこ」としては九番目の子だったのです。

外の子の家にしている車庫の裏手の道は、車一台がやっと通れる道幅で、私が通るときも20キロくらいしか出しませんし、近所の方の中にはうちの猫たちのことを気遣って、そこだけ徐行してくれる人もいるのです。
車の直前に飛び出す猫が悪いのですが、ここを考えられないスピードで走り抜ける馬鹿も時々いるんです。
ゆっくり走っていれば、猫の飛び出しを見ても止まれると思うんですけれどね。

くろを拾った場所を通っても、家に帰って来ても、彼を思い出して心が痛いです。

イメージ 4