空と風

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気になる神社

気になる神社シリーズ(そんなのあったのか?)です。
どこかで見たような展開だな。
 
イザナミの命が眠ると思われる高越山ですが、美馬市でも脇町からは良く見えますが、美馬町からは見えません。
手前の山で隠れてしまうからです。
その左手に種穂山の姿だけが見えます。
 
この美馬町は、岩利大閑説では「倭笠縫邑」に比定される地域に当たります。
さもありなん。日本唯一「倭」の名を冠する式内社「倭大國玉神大國敷神社」の鎮座地でもあります。
 
この町の中央部には、他にも式内社「天都賀佐毘古神社」 、「段の塚穴」古墳白鳳時代の寺院跡である立光寺「郡里廃寺跡」、日本唯一イザナミの名を冠した式内社「伊射奈美神社」などもあり、古代の重要地だったことは間違いありません。
 
この郡里廃寺跡の南に「寺町」と呼ばれる地域があり、この一帯からは剣山を目視することができます。
平野部から剣山を見ることができるポイントは極めて限られており、この立地にはそれが大きく関わっているのではないか?と考えています。
 
 
イメージ 1
 
北には阿讃山脈最高峰「竜王山」も目視できる
 
さて、ご覧のポイントから美馬ICを超え、北の阿讃山脈を上って行きますと、途中から高越山の頂上部が手前の山越しに見えてきます。
 
 
イメージ 2
 
 
同じ場所から南を見ると、
 
 
イメージ 3
 
 
寺町や立光寺跡のほぼ真北に当たることがわかるでしょうか?
 
で、この撮影場所の後ろを振り返ると、
 
 
イメージ 4
 
 
神社があります。
 
 
イメージ 5
 
 
まさに選びに選んだという場所にあるのです。
 
扁額には「辨財天」とあります。
しかし、ただの辨財天だとは思えないのです。
 
徳島県神社誌』には載っていません。
 
そして、私がここを通るたびに見入ってしまうのが、高越山なのです。
 
 
イメージ 6
 
 
 
横の矢印のアングルが、すえドンさんのブログでいつも見る綺麗な三角形をした高越山になります。
そして、すえドンさんの解説からも、おそらくオレンジの矢印の地点が高越寺・高越神社のある地点で、いったん峰を下りまた上がった黄色の矢印の地点が高越神社奥の院のある地点だと思います。
 
山の頂上部(三角点)は、高越寺の上にあるはずなのですが、このアングルではピンクの矢印の地点の方が高く見えます。
 
方角的には立石峠の方に見えますが、どうでしょう?
 
私がいつもこれを見て思うのは、この形が古墳に見えて仕方がないということです。
もちろん、人工だというつもりはありませんが、この山の頂上部に高貴な方を埋葬するとしたら、私ならピンクの地点を選ぶと思うのです。そして手前は拝所とします。
 
2枚目の画像を見てください。
ここが突出した形をしているでしょう。
 
この部分と剣山を同時に見ることの出来るほぼ唯一の地点にあるこの神社は一体なんなのでしょうか?
 
私は美馬町内である神社を探しているのですが、もしかしたら・・・・。
 
 
イメージ 7
 
 
(追記)
 
すえドンさんに教えていただき、上の気になる山は高越山の南3キロに位置する「奥野々山」と分かりました。
 
頂上に廃社となった「奥野々神社」(ご祭神不明)がありますが、中に祠が残っているそうです。
検索すると登山者の方々のページで、山や神社の様子を見ることができました。
う~ん、行ってみたい。