空と風

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徳島 那賀町の興味深い地名

桜島さんの情報を受けて、那賀町の地名をちらっと見てみました。
面白すぎますねえ。

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那賀町は合併したばかりの町です。
この一帯は、阿波古事記研究会の説では、イザナギの命が黄泉の国から「逃げ帰る途中のルート」とされている場所です。

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伝統的な「織物」と「和紙」の町でもあります。
ともに、忌部氏の得意分野です。

※ 天日鷲命(阿波忌部の祖)

天日鷲命は、穀・木綿などを植えて白和幣を作り、子孫は代々、木綿・麻布などを朝廷に貢上してきた「布織り」の神です。
また、「製紙の神」として、全国の紙の産地に祀られています。



それは、置いといて。


那賀郡那賀町の「竹ヶ谷」という場所の字名に、以下の地名がずらっと出てきます。

しかも、西から順番に、薩摩・豊後・長門・近江・加賀・越後・出羽、と、並びます。
薩摩だけは豊後の下に位置している辺り、シビレます。

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周辺の風景。右下の谷が地図の川のあたり。
西から撮影された写真ですので、真正面の山の中あたりが、問題の?竹ヶ谷になります。


① 竹ヶ谷(字薩摩) たけがたにあざさつま 鹿児島

② 竹ヶ谷(字豊後) たけがたにあざぶんご 大分

③ 竹ヶ谷(字長門) たけがたにあざながと 山口

④ 竹ヶ谷(字近江) たけがたにあざおうみ 滋賀

⑤ 竹ヶ谷(字加賀) たけがたにあざかが 石川

⑥ 竹ヶ谷(字越後) たけがたにあざえちご 新潟

⑦ 竹ヶ谷(字出羽) たけがたにあざでば 山形 秋田


字名ですから、古い地名のような気もしますが、いつどういう理由で名づけられたんでしょうか?
これがオリジナルだったら、かなり面白い話ですが・・・。

逆のような気もしますが、それだったら、なぜ日本の中からこの五国を選んだのか?
という点に興味津々です。

つーか、ご覧のような山奥ですし・・。

今書いていて、ふと思ったんですが、キリスト教に関係ないですかね。
キリシタンに関係する土地が多いような気がします。

調べても何も出てこないので、もし地元の人が見てたら教えてください。


《追記》

気になったので、那賀町あたりにキリスト教関係の遺跡とかないかと調べましたが、ネットでは何も出てきません。

(そういえば)と思い出したのが、祖谷の栗枝渡神社です。
「栗枝渡」(くりしと)という地名にそれはあります。
キリスト、クリスト、クリシト。
発音の違いですね。
「祖谷」も有名な山奥の地です。

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フランシスコ・ザビエルが、初めて日本にキリスト教を伝えた、というのは嘘で、それ以前から原始基督教、景教などが、全国的に伝わっていたというのが正解のようです。
仏教が伝わる以前の日本は、原始基督教徒が国民の三分の一を占めていたという説もあります。
日本各地に、その痕跡があるからです。