空と風

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C型肝炎(急性)の場合のウイルス検査について

C型肝炎に感染している人は、国内に推定200万人といわれています。
ほとんどが「慢性」で、自覚症状が無いため知らないうちに病状が悪化している場合があるので、まだ確認していない人は一度検査をしましょう。
気付いたときには手遅れ、というのがこの病気の怖いところなのです。
私などは激しい急性の症状が出たおかげで早期発見できたようなもので、まだラッキーだったといえるでしょう。

私がC型だとわかったときに、先生が「前回と違う検査をした」というような話しと「発病直後には反応が出ないことがある」と、おっしゃっていたので、そのことについて後で調べてみました。

通常、肝炎のタイプを判定するときに、血液のウイルス検査を行います。
検査にはメインとなるものが3種類あるのですが、まず行うのが'''HCVC型肝炎ウイルス)抗体検査'''というものです。
HCVが体内に入ると、それに対抗するために身体が「抗体」をつくります。
ここで、この検査が「陰性」とでると、'''抗体が無いわけだからウイルスも無い'''と判断されるわけです。
私がこれだったのです。

C型肝炎でも「急性」の場合は、「初期」に抗体検査が「陰性」と出ることがあるのだそうです。
まだウイルスに対抗するための抗体が出来ていないタイミングで検査をしてしまうということでしょうか?

そこで、他の検査と同時に測定することで正確な判定ができるわけですが、最初は「抗体検査」だけを行うのが一般的なようで、ネットで見つける文章にも「HCV抗体が陽性だった場合、'''引き続き'''HCV-RNA検査を行い・・・」という書き方をされています。
肝臓の専門医だったら抗体検査とRNA検査を同時に行うのかもしれません。
(そういう書き方をしているサイトもあるので)

その他の検査というのが、'''HCV『抗原』検査'''と'''HCV核酸』検査'''です。
抗原検査はウイルスのコア部分の検出、核酸検査はDNAまたはRNAからウイルスの有無を調べるのだそうです。
ようするに体内に、「抗体」があるか?「ウイルス」があるか?という両面の検査です。
現在ウイルスがなくても過去に感染していれば「抗体」だけが体内にあるという状態なのです。

HCVの検査〉

抗体検査  → 陰性 →               「ウイルスに感染していない」と判断
        → 陽性 → RNA検査 → 陰性 →      同上
                         → 陽性 → 「ウイルスに感染している」と判断

ものすご~く、大雑把に書くとこんな感じです。