空と風

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インターフェロン、始めました。

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冷やし中華、始めました!

みたいな感じですけど、C型肝炎とわかりましたので、インターフェロンという怖い注射治療を始めました。
半年から一年、打ち続けるのだそうです。

これまでは戦地の復旧作業に専念していたわけですが、敵の正体が判明したことにより、専守防衛の理念の下で積極的反撃に出ることになったわけです。
インターフェロンはカンエンウイルス共和国軍を撃退するための体外からの強力な援軍部隊であります。
以前は、週3回の出撃だったそうですが、最近では強力に火力を増したペグインターフェロンという健康維持平和軍所属の体内飛行部隊が編成され、週1回の戦闘でかなりの戦果を上げているとの報告を受けています。

私は
「ペグがそれほどの部隊ならば、連日前線に投入して、一気に決着をつけよ!」
とインチョ閣下に進言したのであるが、
「貴様。誰に向かって口をきいておるか!」
「足を開け! 手を後ろに回せ! 目をつぶれ! 歯を食いしばれ!!」
と下命された後、鉄拳制裁を鼻っ柱に叩き込まれたのであった。

インチョ閣下はそれ以上黙して語らなかったが、フクインチョ提督によれば、
ペグインターフェロン軍は、我が軍最強の攻撃部隊であるが、同時に帝国軍人選りすぐりの荒くれパイロットの集団で、戦闘の合間合間に、街で酒を煽るわ、喧嘩をするわ、女を追いまわすわで、体内治安維持警察から我が帝国健康維持平和軍宛に多大な苦情が寄せられている」
とのことであった。

要は毒をもって毒を制すということか・・・

それほどの精鋭部隊をもってしても勝率は5~6割なのだと言う。
シーガタカンエンウイルス共和国軍、恐るべし。



「○○さん、インターフェロン、副作用強いですから、つらいけど頑張ってくださいね~」
「熱が出て、身体がだるくなって、関節が痛くなって、貧血になって、たいへんですけどね~」
うつ病になる可能性もありますから、気分が落ち込んだらすぐ言ってくださいね~」
「幻覚があったら言ってくださいね~」