空と風

旧(Yahoo!ブログ)移設版

元祖 たこ判 「小前」 香川県三豊市

北朝鮮からテポドンが飛んでくるかもしれないという今日4月4日。
緊張感を漂わせたまま、私たちはその地に降り立った。

初めて訪れる仁尾の地に。
理由は他でもない。
先日テレビで知った「たこ判」を食うためである。
午前中のインターフェロンが効いて足はふらついている。


イメージ 1


下調べは万全である。
脳内ナビゲーションで全く迷わず現地に到着する。
目の前に「元祖 たこ判」の看板とオレンジ色の平屋建て。

ん?
違うぞ。
テレビで見たのはこんな建物ではなかった・・・。

建物を確認すると普通のお好み焼き屋であった。
私としたことが、どうやら“違う”店に来てしまったらしい。
角の自販機でお茶を買って車に乗り込もうとしたとき、何気なく左の方向を見て愕然とした。


イメージ 2

小前美容室!

そういえば、テレビでは「美容室やっている」と言ってたな。
目の前の看板とお好み焼き屋、その駐車場。
その隣に建つ美容室。
この光景で、迷わず左の店へたこ判を求めて行く初心者がいるとは思えない。


イメージ 3

イメージ 4


ここでしたとさ。
実は最初、その建物の向いに車を止めて角の建物へ歩いて行ったのだ。
店の入り口上部の看板には「パーマ」の文字。
わかるかい!
はじめて行く人は隣りと間違わないように。


イメージ 5

ここで焼きます

イメージ 6

メニューいろいろ

焼いてもらうには約30分待つ必要がある。
一番人気の「卵たこ判」だけは、作り置きがあってすぐに持って帰れる、と無愛想なおばあちゃんが言う。

店内のテーブルで食べることができるが、どうやら持ち帰りのお客さんが多いらしい。
ここで食べると言うと「ああ、食べるの?」という反応で皿に出してくれた。


イメージ 7

イメージ 8


「たこ判」とは大判焼き今川焼)の鉄板を使って焼くたこ焼きである。
「小前」はたこ焼きもやっているが、たこ焼きを買いに来る子供達に安くいっぱい食べてもらおうと、おばあちゃんが発案したらしい。

ごらんの通り、たこ焼きには見えない。
大判焼き型のお好み焼きである。
この世で好きな食べ物の2番目と3番目がお好み焼きとたこ焼きの私が放っておくわけないのである。

「卵たこ判」は、値上がりして120円である。
味についてはとやかく言うまい。
嫁は涙を流して「うまい」と言っていた。


イメージ 9


北海道から沖縄まで、日本中から食べに来たお客さん達の「うまかった」という寄せ書きの数々である。


イメージ 10


たしかに店の奥は美容室であった。
自分用と実家用のおみやげを持ち帰りで頼んで、嫁が「おいしかったです」と言うと、
嬉しそうに、にこ~っと、おばあちゃんが初めて笑った。
その笑顔の可愛いこと。
おまけ(秘密)まで付けてくれた。

持ち帰りは写真手前に映っている段ボール箱に詰めて渡してくれる。
天気が悪いにもかかわらず、後から後から客が訪れる。
これだけ客が来ると、おばあちゃんも大変だろう。
来店した人は一声「おいしかったです」「ありがとう」と声をかけてもらいたい。
また行きます!



(▼0▼)b 100点 !