UFOがタイムマシンだと書きましたが、日本はその説の先進国です。
桃太郎もそうです。
桃ではなく脱出カプセルが川を流れてきたのです。
桃ではなく脱出カプセルが川を流れてきたのです。
タイムマシン説をそのままいくのは浦島太郎です。
亀ではなく“亀のような形をした”乗り物に乗って、竜宮城へ行ったのです。
亀だと表現するから、挿絵では海底へ潜って行く絵を描くのですが、実際は飛んでいったのです。
未来へ。
亀ではなく“亀のような形をした”乗り物に乗って、竜宮城へ行ったのです。
亀だと表現するから、挿絵では海底へ潜って行く絵を描くのですが、実際は飛んでいったのです。
未来へ。
そして戻る時代をセットするときに数十年後に間違えてしまったのです。
戻って来たら、もう親はなく、友達はみな年寄りで愕然としたのです。
それを伝え聞いた語り部が、自分がおじいさんになってしまった、と話したのです。
戻って来たら、もう親はなく、友達はみな年寄りで愕然としたのです。
それを伝え聞いた語り部が、自分がおじいさんになってしまった、と話したのです。
と、ここまで書いて、違うストーリーが思い浮かびました。
タイムマシンは、より簡単な「過去行き」のものが先行開発されたのです。
「未来行き」はまた、政治的、倫理的な理由からもタブー視され、理論的には可能でも造るべきではない
とされました。
現代で、クローン技術の人間への応用が議論されるのと同じように、科学と倫理のはざ間で議論がなされ、
法的にも未来を覗くことは禁止されました。
タイムマシンは、より簡単な「過去行き」のものが先行開発されたのです。
「未来行き」はまた、政治的、倫理的な理由からもタブー視され、理論的には可能でも造るべきではない
とされました。
現代で、クローン技術の人間への応用が議論されるのと同じように、科学と倫理のはざ間で議論がなされ、
法的にも未来を覗くことは禁止されました。
ただし、それには抜け道がありまあした。
その時代も「未来」から見れば、ひとつの「過去」に過ぎないからです。
未来からやってきた人間に「連れて行ってもらえば」未来が覗けるわけです。
その時代も「未来」から見れば、ひとつの「過去」に過ぎないからです。
未来からやってきた人間に「連れて行ってもらえば」未来が覗けるわけです。
そのタブーを犯し、ある未来人は浦島太郎を未来へ案内しました。
命の恩人だったからです。
UFOが墜落し、異様な姿をしていたため殺されかけていた自分を、他の者から助けてくれたのです。
数十年の時を快適に未来で過ごし、時効が成立しかけたころ、時空警察にこのことを突き止められました。
捕まった乙姫は有罪となり、太郎は過去へ返されることになりました。
ただし、どんなに歳を取っていても、あくまで連れ去られた時間へ返されるのです。
歳相応の時代へ返されれば、「失踪していた太郎が帰ってきた」ということになってしまうからです。
命の恩人だったからです。
UFOが墜落し、異様な姿をしていたため殺されかけていた自分を、他の者から助けてくれたのです。
数十年の時を快適に未来で過ごし、時効が成立しかけたころ、時空警察にこのことを突き止められました。
捕まった乙姫は有罪となり、太郎は過去へ返されることになりました。
ただし、どんなに歳を取っていても、あくまで連れ去られた時間へ返されるのです。
歳相応の時代へ返されれば、「失踪していた太郎が帰ってきた」ということになってしまうからです。
ある日突然、太郎がいなくなり、代わりに「私が太郎だ」と名乗る年老いた爺さんが現れたとして、
誰がその爺さんの話を信じるでしょう?
ただ、母親にだけは、その爺が「自分の息子である」と分かりました。
そして、その自分より年老いた息子と、以前のように一緒に暮らし始めたのです。
その様子を見ていた村の者たちは、やがて「なるほど。あれは確かに太郎に違いない。」
と確信するようになりました。
誰がその爺さんの話を信じるでしょう?
ただ、母親にだけは、その爺が「自分の息子である」と分かりました。
そして、その自分より年老いた息子と、以前のように一緒に暮らし始めたのです。
その様子を見ていた村の者たちは、やがて「なるほど。あれは確かに太郎に違いない。」
と確信するようになりました。
こうして、ただただ不思議な話だけが残ったのでした。