空と風

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ハナが車に轢かれました

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きついです。

先日昼ごろ、たまたま家の外に出たところ、今まで聞いたことのないような猫の唸り声が聞こえました。
声のほうを見ると、駐車場と道路の間の溝のところでハナが横になっていました。
すぐそばでナルが座ってその様子を見ており、(何を興奮してるんだ?)と笑って見てたら、一向にハナが動く気配がありません。

ぞっとしました。
血の気が引く思いで駆け寄って覗き込むと、お尻と口から出血してぐったりしていました。
ハナ!と呼びかけても反応がありませんん。
「病院へ連れて行こう」と嫁が動物病院へ電話を入れに走りましたが、私にはもう遅いことがわかりました。

ときどき苦しそうな声を張り上げたり、体をよじったりして見ていられない思いでしたが、ずっと呼びかけて体をさすって、痛みと苦しみがなくなれ、と必死に祈りました。

嫁が家の中から戻ったときには、もう絶命していました。
何分くらいこんな状態で苦しんでいたんでしょうか?
すぐに気付いてやって動物病院へ運び込めば、麻酔を打つなり少しでも苦しみを和らげてやることができたのかもしれないと思ったりします。

考えてみれば、人であれ動物であれ、自分の愛するものが息を引き取る瞬間を見送った、私の手の下で
死んでいったという経験は、人生で初めてのことでした。
この感覚を言葉で表現できません。

表に出れば真っ先に走り寄ってくる、散歩に行けばずっと後ろを付いて歩いてくる、かわいい子でした。
庭に出ても、もうその姿が見えないという事実が寂しくて仕方ありません。
でも、せめて最後を見送ってやれたことはよかったと思います。
誰にも気付かれず一人で死んでいくのはかわいそうすぎますから。