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エブリイ DA17V レビュー その壱


もともと、この手の車には全く興味がありませんでした。
仕事で軽バンが必要になったので買ったにすぎません。しかも、その中でエブリイを選んだのは、我が家の隣がスズキの代理店だからです。近所付き合いが優先で、他のメーカーの軽バンは購入対象外でした。とはいえ、ご存知のように現行型エブリイは、日産と三菱とマツダOEM提供されていますので、ライバルはサンバーとバモスしか無いわけですが。

そういうわけで、エブリイを注文する時点で、この車に対する知識はほとんどありませんでした。
まず、今年に入ってフルモデルチェンジしたことも知らなかったのです。変わったことはなんとなく知っていたんですが、マイナーチェンジだと思っていました。私のような人は世間に相当数いると思います。だって、昨年までの前期型との外観の違いを認識できる人が一般的にどのくらいいますか?私はカタログをしげしげ見ながら、車を注文し、その後半月ほどネットで様々なエブリイの画像を見てもその違いになかなか気が付きませんでした。

最初は、フロントバンパーの左上にダクトが付くようになった、その一点だけが違いだろうと思っていたくらいです。それで、あるボディ関連の純正部品を取り寄せるのに前期型であるDA46Vの品番で注文したくらいです。同じ車体だと思っていたからです。

ボディからエンジンまで何から何まで違うことを理解したのは、注文後一ヶ月ほどした納車前後のことでした。それどころか外観の細部の違いには、この記事を書きながら画像を見比べて初めて気づいた箇所がいっぱいあります。
ではまず、最初のレビューとして、DA46VとDA17Vの違いを見てみましょう。
第一問は間違い探しです。2台の画像を見比べて、すぐにその違いを指摘できますか?
いやまあ、並べて見比べればわかりますよね。記憶では、かなり難しいですよ。


イメージ 1

DA64V

イメージ 2

DA17V(画像はマツダスクラムです)

エンブレムの違いとノーマルルーフ・ハイルーフの違いを別にして、どれだけ間違い探しができましたか? もう一枚、RSRさんのダウンサスを入れた画像で(ホイールは別にして)見比べてください。


イメージ 3

イメージ 4


分かりましたか? では早速正解をお見せしましょう。


イメージ 5

イメージ 6


ヘッドライトの形状、グリルの形状、ドアミラーの形状、ドアミラー後ろのライン形状、マーカーランプの有る無し、ピラーの幅と形状、ドアノブの形状、プレスラインの幅と形状、、目立つところでこのくらい違います。ボディサイズ、各ドアの大きさ(開口部の広さ)も違うようですね。ついでに後ろも見てみましょう。


イメージ 7

イメージ 8


全体のイメージがそっくりなだけで、よく見ると、細部は随分違うものですね。
このアングルだと窓の大きさやドアの形状など違いがはっきり分かります。

こういう変化は嫌いではないです。というかむしろ大好きですね。モデルチェンジのたびにガラッとスタイルを変えなければいけないという強迫観念に迫られているかのような国内メーカーの姿勢のほうが疑問です。
似てはいるが、全体的により洗練されて垢抜けている。いい感じですねえ。
そして中身も地道に進化している。モデルチェンジかくあるべし、です。
では、そのスペックの違いも確認しましょう。まずはサイズです。

※ DA64V(左) DA17V(右) 2WD・ハイルーフ・PC・5MTでの比較

車両重量 880 kg    850 kg

全長  3395 mm  3395 mm

全幅  1475 mm   1475 mm

全高  1875 mm   1895 mm

ホイールベース  2400 mm   2430 mm

荷室内長  1700 mm   1910 mm

荷室内幅  1240 mm   1240 mm

荷室内高  1195 mm   1240 mm

トレッド(前)  1300 mm   1310 mm
トレッド(後)  1290 mm   1290 mm


エンジン関係です。

※車種形式 :EBD-DA64V-EVBF-6
販売時期 :2014.04-2015.02

エンジン型式 K6A

水冷直列3気筒DOHC  12バルブ 658 cc
最高出力(ネット) 36 kW(49 PS)/5800 r.p.m
最大トルク(ネット) 62 N・m(6.3 kgf・m)/4000 r.p.m
燃料タンク容量 40 リットル
3AT JC08モード燃費 15.4 km/L


※車種形式 :HBD-DA17V-EVBF
販売時期 :2015.02-

エンジン型式 R06A

水冷直列3気筒DOHC 12バルブ  658 cc
最高出力(ネット) 36 kW(49 PS)/5700 r.p.m
最大トルク(ネット) 62 N・m(6.3 kgf・m)/3500 r.p.m
燃料タンク容量 37 リットル
5AT JC08モード燃費 19.4 km/L  


エンジンが新型になり、最高出力や最大トルクの数字は同じながら、より低回転にピークを持って行き実用性を増しています。
ATの場合は特に、3速ATから5AGSに代わり、燃費がかなり向上しましたが、その分燃料タンク容量を減らしています。

以上、結果オーライで、新車買ってよかった・・・、という感想でした。