もともと、この手の車には全く興味がありませんでした。
仕事で軽バンが必要になったので買ったにすぎません。しかも、その中でエブリイを選んだのは、我が家の隣がスズキの代理店だからです。近所付き合いが優先で、他のメーカーの軽バンは購入対象外でした。とはいえ、ご存知のように現行型エブリイは、日産と三菱とマツダにOEM提供されていますので、ライバルはサンバーとバモスしか無いわけですが。
そういうわけで、エブリイを注文する時点で、この車に対する知識はほとんどありませんでした。
まず、今年に入ってフルモデルチェンジしたことも知らなかったのです。変わったことはなんとなく知っていたんですが、マイナーチェンジだと思っていました。私のような人は世間に相当数いると思います。だって、昨年までの前期型との外観の違いを認識できる人が一般的にどのくらいいますか?私はカタログをしげしげ見ながら、車を注文し、その後半月ほどネットで様々なエブリイの画像を見てもその違いになかなか気が付きませんでした。
最初は、フロントバンパーの左上にダクトが付くようになった、その一点だけが違いだろうと思っていたくらいです。それで、あるボディ関連の純正部品を取り寄せるのに前期型であるDA46Vの品番で注文したくらいです。同じ車体だと思っていたからです。
ボディからエンジンまで何から何まで違うことを理解したのは、注文後一ヶ月ほどした納車前後のことでした。それどころか外観の細部の違いには、この記事を書きながら画像を見比べて初めて気づいた箇所がいっぱいあります。
ではまず、最初のレビューとして、DA46VとDA17Vの違いを見てみましょう。
第一問は間違い探しです。2台の画像を見比べて、すぐにその違いを指摘できますか?
いやまあ、並べて見比べればわかりますよね。記憶では、かなり難しいですよ。
DA64V
エンブレムの違いとノーマルルーフ・ハイルーフの違いを別にして、どれだけ間違い探しができましたか? もう一枚、RSRさんのダウンサスを入れた画像で(ホイールは別にして)見比べてください。
分かりましたか? では早速正解をお見せしましょう。
ヘッドライトの形状、グリルの形状、ドアミラーの形状、ドアミラー後ろのライン形状、マーカーランプの有る無し、ピラーの幅と形状、ドアノブの形状、プレスラインの幅と形状、、目立つところでこのくらい違います。ボディサイズ、各ドアの大きさ(開口部の広さ)も違うようですね。ついでに後ろも見てみましょう。
全体のイメージがそっくりなだけで、よく見ると、細部は随分違うものですね。
このアングルだと窓の大きさやドアの形状など違いがはっきり分かります。
こういう変化は嫌いではないです。というかむしろ大好きですね。モデルチェンジのたびにガラッとスタイルを変えなければいけないという強迫観念に迫られているかのような国内メーカーの姿勢のほうが疑問です。
似てはいるが、全体的により洗練されて垢抜けている。いい感じですねえ。
そして中身も地道に進化している。モデルチェンジかくあるべし、です。
では、そのスペックの違いも確認しましょう。まずはサイズです。
※ DA64V(左) DA17V(右) 2WD・ハイルーフ・PC・5MTでの比較
車両重量 880 kg 850 kg
全長 3395 mm 3395 mm
全幅 1475 mm 1475 mm
全高 1875 mm 1895 mm
ホイールベース 2400 mm 2430 mm
荷室内長 1700 mm 1910 mm
荷室内幅 1240 mm 1240 mm
荷室内高 1195 mm 1240 mm
エンジン関係です。
※車種形式 :EBD-DA64V-EVBF-6
販売時期 :2014.04-2015.02
販売時期 :2014.04-2015.02
エンジン型式 K6A
最大トルク(ネット) 62 N・m(6.3 kgf・m)/4000 r.p.m
燃料タンク容量 40 リットル
3AT JC08モード燃費 15.4 km/L
※車種形式 :HBD-DA17V-EVBF
販売時期 :2015.02-
販売時期 :2015.02-
エンジン型式 R06A
最高出力(ネット) 36 kW(49 PS)/5700 r.p.m
最大トルク(ネット) 62 N・m(6.3 kgf・m)/3500 r.p.m
燃料タンク容量 37 リットル
5AT JC08モード燃費 19.4 km/L
エンジンが新型になり、最高出力や最大トルクの数字は同じながら、より低回転にピークを持って行き実用性を増しています。
ATの場合は特に、3速ATから5AGSに代わり、燃費がかなり向上しましたが、その分燃料タンク容量を減らしています。
以上、結果オーライで、新車買ってよかった・・・、という感想でした。