数週間前になるが、テレビの「秘密の県民ショー」を見ていたら、こんなシーンがあった。
ええ~!!
一部の徳島県人は、 へえ~ と思ったことだろう。
なぜならば、この「あばばい」は、阿波弁でもあるからだ。
三重のご当地ヒーロー アババイン!
私の住む、県中西部から西部では、使わない。
私は、県西部全域から生徒の集まる池田高校の出身だが、一度足りとも聞いたことがなかったので、間違いないだろう。
私は、県西部全域から生徒の集まる池田高校の出身だが、一度足りとも聞いたことがなかったので、間違いないだろう。
「あばばい」の変化形としては、「ばばい」 「まばい」 「あまばい」 があるという。
そういえば、「まばい」なら年寄りの一部が使っていたような気がしないでもない。
教授の説としては、
まばゆい → まばいい → ばばいい → ばばい
と変化したのではないか?
また、高知の幼児語に「ばばい」があることから、子供に向けた言葉ではないか? という。
(あば)は、阿波(あわ・あは)の発音の一つである。
鳴門にも、阿波を(あば)と呼ぶことがあったという証言がある。
中国地方から関東にまで、地名で「阿波」と書いて、(あば)(あんば)と読む所が複数ある。
阿波国の名の語源が「粟」にある、と一般的に言われているが、それは間違いで、本来の意味は、
「あば」 = 「まぶしいほどの太陽」
九州肥筑方言では、断定や詠嘆のニュアンスで語尾に「~ばい」が使われるが、これは「あばばい」から転用されたものである。
「あば」の意味さえわかれば、その理由もわかるというものである。
まじめによまないでね
九州といえば、「~けん」も使うが、これも阿波と同じである。
九州各地の漁港は、明治期に阿波の漁民が開港しているが、それ以前、はるか昔から阿波の移民があったのである。
博多にも「那珂」の地名が残っているが、全国各地の「那珂」「那賀」(なか)(なが)は、古代阿波の長の国(那賀郡)からの移民があった地なのだ。
故にそれら各地には、阿波に関係する地名・伝承・神社・御祭神が、一部今尚残っているのである。
故にそれら各地には、阿波に関係する地名・伝承・神社・御祭神が、一部今尚残っているのである。
下に、博多弁・北九州弁の一部を Wikipedia から抜粋してみよう。
「何なん?」「なんしよーん?」という語尾に「ん」がつく北九州弁。
「せ」→「しぇ」、「ぜ」→「じぇ」と発音される。「先生はJRで来る」→「しぇんしぇいはぜいあーるでくる」
「寝なければならない」→「寝らないかん」
※ 阿波弁で、「立て」を「立てれ」、「立たなければならない」を「立てらないかん」と言うがごときである。
「来させる」→「来らせる」
かう→こうて
いう→いうて
わらう→わろうて
いう→いうて
わらう→わろうて
「いける」{カ行下二段} …未だ食うことが出来る。
「おろたえる」{ア行下一段活用} …うろたえる。
「かく」{カ行五段活用} …山笠を担ぐ。
「こえる」{ア行下一段} …太る。
「なおす」{サ行五段} …片付ける。仕舞う。
「ねぶる」{ラ行五段} …舐める。
「こまい」{形・ク} …小さい。細い。
「ちっこい」…小さい。
「ずく」否定の助動詞について、結果を表す。
「としちゃんは今日は来んずくやったね。」 [共通語訳]「としちゃんは今日はとうとう来なかったね。」
「なし」「なして」{副} …なぜ、どうして。
「やわい」{形・ク} …柔らかい。「やおうする。」
「〜けん」(順接) 「〜から」
「〜げな」(伝聞、伝言、伝達) 「明日は雨の降るげなけん、傘ば持って行っとかなよ。」
「〜ぞ」 「俺が作ったとぞ!」
「〜っつぇ」「俺が作ったっつぇ!」 ※ 阿波弁の「~っちゃ」に該当する。
それでなお、この類似はどうだ。
8~9年前、私は、阿波弁を完全に喪失していたので、Yahoo!掲示板の「衝撃!徳島の言葉」というトピに参加していた。
そこで思い出した阿波弁を書きながら気づいたことは、阿波弁の多くが、方言というよりも「古語」であるということだった。
そこで思い出した阿波弁を書きながら気づいたことは、阿波弁の多くが、方言というよりも「古語」であるということだった。
まるで古文にでも出てきそうな言葉の使いまわし。今でも徳島では方言として普通に使っているが、他地方では使われない言葉の数々。
結論から言おう。
阿波弁は、古代の「公用語」である。
「標準語」ではない。念のため。
~ところでNHKの朝の連続ドラマは徳島県が舞台になっています。
出演者には阿波弁がうまい人とそうでない人がいます。
阿波弁の特徴は間延びした、やわらかい調子にあると思っています。
おそらく昔の日本語が色濃く残っているのでしょう。
これは高校の国語の先生が言っていました。「阿波弁は古典語が残っている」と。~
出演者には阿波弁がうまい人とそうでない人がいます。
阿波弁の特徴は間延びした、やわらかい調子にあると思っています。
おそらく昔の日本語が色濃く残っているのでしょう。
これは高校の国語の先生が言っていました。「阿波弁は古典語が残っている」と。~
その理由がわからないので、氏は、戦国時代の 三好長慶 の影響を考えていたようだ。
しかし、実際はそんなに浅い歴史ではないのである。
多数の中に入って、少数の話し言葉が多大な影響を与えるという要素は何か? と考えてみたまえ。
仙波教授によれば、この「あばばい」は、
という。
このブログを見ているような人は、なるほど! と思うであろう。 忌部である。
和歌山、三重など、話し方が、驚くほど徳島とそっくりである。
私が 阿波弁が古代の公用語 という意味が理解できるはずである。
まじめによまないでね
光の戦士 KIHOKU戦隊 アババイン
曲がマジかっこいいんですけど。
徳島、負けとんちゃうん?
チャットモンチー 呼んでこいや!
それにしても、このアオレンジャーみたいな兄さんが、緊張して 手と足が一緒に出ているのがわかるだろうか?
これは、古代日本人の身体操法で ナンバ という。
武道の体の使い方も、飛脚の走り方もこれである。
唯一、激しい動きの中で、この古来のナンバをそのまま使って踊るのが、阿波踊り である。
同じ方の手と足が一緒に出る動きなのである。
アババイン、恐るべし・・・。
阿波と伊勢は兄弟国よ
写真は、☆ はまぼうの里 ☆ さまに提供していただきました。
掲載に関し、はまぼう様には、なんと アババインご本人様からも 了解を得ていただきました。
心から、感謝いたします。